有料老人ホームの種類は3種類
有料老人ホームの種類を大きく分けると3種類あります。「介護付有料老人ホーム」・「住宅型有料老人ホーム」・「健康型有料老人ホーム」で、いづれも厚生労働省が定める老人福祉法において、地域密着型特定施設入居者生活介護の指定を受けた事業者とされています。
各3種類とも共通する点は、施設内で食事、清掃、入浴などのサービスが付いたアパート・マンション型の老人ホームです。
3種類の分類で何が違うのか具体的に表すと「介護付有料老人ホーム」では施設に入居してから要介護となった場合に、施設内の介護サービスを利用します。介護付有料老人ホームは入居一時金を数百万とっている所もあり、毎月の家賃を含む利用料も高めの設定になっています。
「住宅型有料老人ホーム」では施設に入居してから要介護となった場合に、他の事業所からの介護サービスを利用します。訪問介護や訪問看護といった形式になります。ただ実際には他の事業所からのサービスを訪問型として利用している所もありますが、大概は有料老人ホーム内に訪問介護ヘルパーステーションや訪問看護ヘルパーステーションを併設して、施設職員が対応します。入居するにあたり要介護認定を受けていなければならないという規制はありませんが、大概の事業所では要介護認定が付いた人を限定しているケースが多いと思います。料金設定は比較的安価に設定してありますので、介護保険収入に頼らないと施設職員に給料が払えないですし、採算がとれないことがほとんどです。
「健康型有料老人ホーム」では施設に入居してから要介護となった場合には、契約を解除して退居をしなくてはいけません。なのでこちらに申し込みをする人は、介護はまだ必要ではないけれど、独居生活をさせるには不安を感じたり、独居生活が寂しく感じ、集団生活の中で楽しく生活を送りたい高齢者が入居しています。介護保険の制度を利用しない施設なので、家賃を含む料金設定は介護付有料老人ホームよりは安いですが、住宅型有料老人ホームより高めに設定されています。