その他介護施設の色々な名称と呼び名

少子高齢化が進み、平成12年4月より介護保険制度ができた事により、いろいろな介護施設が増えてきました。介護保険制度が施行される前の老人施設では、医療保険の適用がある施設もあれば、何の適用もない施設や公費で賄っている施設などがありました。

昔からの感覚でいうと、介護施設=老人ホームといった感じで頭に思い浮かびますが、本当に多種多様な施設があり、介護業界にいる私でさえもあまり理解ができていない分野があります。

介護施設にはいろいろな名称と呼び名があります。

まずは介護保険施設と呼ばれるものには3種類あり、指定介護老人福祉施設、介護老人保険施設、指定介護療養型医療施設があります。いづれも介護保険制度を利用した介護施設ですが、公費などの補助で運営している施設でもありますので、利用者の負担が民間の施設に入るよりも安くつくのも特徴です。但し、常に介護が必要な要介護1以上の人しか入所することができません。

また、健康な人でも60歳以上であれば入所することができる、軽費老人ホームやケアハウスと呼ばれるものもあります。ここでは自分の事は自分である程度できる自立した人しか入れません。こちらは介護保険制度を利用しない施設となります。もし途中で介護が必要になった場合には退所しなくてはいけませんが、ケアハウスはそのまま継続する事が可能です。その際の介護サービスは居宅扱いとなり、訪問介護や訪問看護といった居宅サービスを利用し、居宅サービスの部分のみ介護保険を利用することになります。

高齢者向けサービス付き住宅や有料老人ホームと呼ばれるものもあります。こちらも介護の必要がなくても入居できるアパートやマンション感覚の施設です。さらに有料老人ホームの中でも種類があり、特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設と、指定を受けていない住宅型有料老人ホームがあります。どちらも途中で介護が必要になった場合でもそのまま継続して入居できますので安心した老後を送ることができます。但し、住宅型有料老人ホームは施設として介護サービスを行うことができませんので、外部の訪問介護や訪問看護といったサービスを利用することになります。

但し、医療行為が必要な身体状況になった場合には医療機関へ入院することになります。長期の入院になったりするケースでは一旦退居をしなくてはならない施設がほとんどです。