認知症 1ユニット9人の少人数介護

認知症の方が少ない人数で共同生活を送ることにより、認知症の進行をゆるやかにすることを目的とした施設として、グループホームという施設があります。正式には認知症対応型共同生活介護といい、介護保険制度を利用できるサービスです。

入居者の人数を1ユニット9人までを限度の定員とし、住宅規模のアットホームな環境で共同生活を送っています。入居する認知症の人が家庭的な介護を受けることだけでなく、介護職員と共同生活を送ることによって認知症の進行を遅らせれるといわれています。

介護職員と共に食事の準備をしたり、庭の畑で家庭菜園をし、菜園で採れたものを料理したりと、色々なことを特化した施設もあり、楽しみながら生活できます。また、在宅いたころと同じように、趣味にもよりますが、グループホームでもそのまま自分の趣味に没頭できたりします。 認知症高齢者グループホームを運営するにあたり、以前は最大で3ユニット27人を定員としていましたが、現在は2ユニット18人が最大定員としています。現在では全国に1万件を超えるまでに施設が増えています。

共同生活の中で、入浴・排泄・食事の介助などのサービスを提供しており、介護職員を1ユニットに1人以上配置することを義務づけています。

また、小規模多機能型居宅介護という「通い・訪問・宿泊」を組み合わせたサービスもあります。要介護者の生活圏内に設置されているので、どのサービスを利用しても、介護スタッフや環境があまり変らないことで安心感を与え、認知症症状を悪化させない効果があります。小規模多機能型居宅介護の施設は、登録人数は25人以下、通いサービスの1日利用人数は登録定員の二分の一から15人まで、宿泊サービスは1日登録定員の3分の1~9人までと制限されています。