多床室とユニット型の費用の違い

特別養護老人ホームの多床室とユニット型の費用の違いは、分かりやすく言うと病院へ入院した時の、大部屋であるか個室であるかの違いに近いのではないかと思います。多床室が大部屋、ユニット型が個室といった感じです。

入院する医療機関によって変りますが、大抵は4人部屋や6人部屋へ入院した場合の差額ベット代(室料)は発生しませんが、個室になると差額ベット代が市民病院などの自治体が母体の病院などでも最低1日2,000円程度発生します。民間の産婦人科などになるとトイレ付きで4,000円、トイレ、バス付きで5,000円、トイレ、バス、ミニキッチン付きの特別室で7,000円~10,000円の費用が1日単位で発生します。

介護老人福祉施設や介護老人保健施設など、介護保険施設における負担額には第一段階~第三段階まであり、段階によって費用が異なってきます。 介護保険施設に係る居住費の水準(基準費用額)が、第一段階の多床室で1日あたり320円、ユニット型準個室で1日1,640円、ユニット型個室で1日1,970円必要となります。

第二段階の多床室で1日あたり0円、ユニット型準個室で1日1,150円、ユニット型個室で1日1,150円必要となります。第三段階の多床室で1日あたり0円、ユニット型準個室で1日330円、ユニット型個室で1日330円必要となります。 この基準日の水準は、介護保険施設における減価償却費及び水道光熱費の水準を踏まえつつ、居室の居住環境の際を考慮して基準費用額を設定しています。

入所するにあたり、ユニット型のように個室に入所を希望している利用者様もおられますし、また逆に個室を望まず、何人かで生活を送りたいと望んでいる方もいます。さらに、経済的な理由から本来ならユニット型を希望したいが、経済的な問題から多床室へ入所する人など様々です。 多床室でもユニット型でも介護を受けられるサービス内容は同じです。