特別養護老人ホームはなぜ安いのか?

特別養護老人ホームはなぜ安い費用で運営をしているか、それは社会福祉法人として営利目的で経営しておらず、社会貢献の為、社会福祉事業として運営しているからです。

民間の事業主とは違い、国からの補助金や税金面での優遇制度も受けていますので、安価で質の良いサービスが提供できます。 特別養護老人ホームでは介護保険制度を利用しますので、それも安くできる要因となっています。 その為、特別養護老人ホームは要介護認定を受けられた人だけが入所できることになっています。費用は要介護度によって、または世帯の収入によっても金額は変ってきます。

一概に安いといっても世帯収入が割りとある方にとっては、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の方が安い場合があります。私が勤めている有料老人ホームの入居者で、入居時は要介護3の人がおられますが、医療保険の負担額が3割負担となっている所得の多い人で、特別養護老人ホームへ入居する方が高いということで、弊社の施設に入居されております。入居している人のほとんどがお金には困っていない人ばかりがいる傾向にあります。他にも例えば学校の校長先生をしておられた人、郵便局長をしておられた人、消防局長をしておられた人、永年にわたり公務員をしておられた人などエリートの人が多いですね。過去には婦で入居されていた方で、ご夫婦とも学校の教職員をしておられる人もいました。特別養護老人ホームは安いといいますが、所得によって変わりますので注意が必要です。

だいたいの月額利用者負担額ですが、要介護度5で年金などの収入が人並み(市民税非課税であるが年金の収入が120万円~150万円程度の方)で従来型個室で月額71,000円、従来型多床室で月額58,000円、ユニット型準個室で88,000円、ユニット型個室で98,000円となっております。この金額であれば年金収入で十分賄っていけると思います。